海外へ持って行く資金といえば現金が思い浮かびますが、外貨両替は場所や方法によってレートや手数料が大幅に違います。
どうせならお得な方法を選びたい!
円安が続く中、できるだけお得なレートと手数料で外貨両替したいですよね?
そこで今回は4種類のお金の持っていき方をご紹介します。
海外へのお金の持っていき方4種類
現金
日本で両替する
日本であらかじめ現金を外貨両替して持っておくと現地到着後すぐに使えるので安心。
銀行や空港でも両替できますが手数料が高いので、おすすめは両替手数料が比較的安い金券ショップや外貨宅配サービスです。レートと手数料を比べて選ぶと良いでしょう。
金券ショップ
- 大黒屋…全国各地に店舗があるのでアクセスしやすい。
外貨宅配サービス
- 外貨両替マネーバンク…レートは24時間更新していて、お好きなタイミングでお得に両替できる。
- トラベレックス…全国に店舗があり、店舗での両替も可能。
- 外貨両替ドルユーロ…更にお得なレートで両替できるタイムセールがある。
現地で両替する
現地で両替できる場所は、空港・銀行・ホテル・両替所ですが流通量の多いドル・ユーロ・ポンドは、現地より日本で両替した方がレートが良いのでお得です。現地で信頼できる両替所を探したり、英語でやり取りする手間を考えると日本で両替した方が楽かもしれません。しかし、ウォンやペソなどは現地で両替した方がお得な場合が多いです。
クレジットカード
クレジットカードの国際ブランドは
- JCB
- American Express
- VISA
- Mastercard
世界に加盟店舗が多い点でVISAとMastercardがおすすめです。
更に、海外旅行保険付帯のクレジットカードだと適用条件を満たせば海外滞在中の事故やケガ、盗難の補償があります。
クレジットカードは利用する度にカード発行会社が定める海外事務手数料(利用代金の1.6%〜2.2%)が発生します。為替レートはカードの国際ブランドが定める基準レートです。
基準レートは国際ブランドの公式サイトで確認できます。
クレジットカードを使って海外ATMでキャッシングも可能
現地で現金が必要なときは海外ATMでキャッシングをして外貨を引き出すことができます。
海外ATMでキャッシングをすると、カード発行会社が定める海外ATM利用手数料(110円〜220円)とキャッシング金利(年利18%ほど)が発生し、更に現地のATMが定めるATM利用手数料が発生する場合があります。金利を抑えたい場合は、引き落とし日を待たずに支払う“繰上げ返済”を活用すると良いでしょう。
- カード会社によっては繰上げ返済の手続きの為にカスタマーセンターへ電話する必要があるので、国際電話の通話料金が発生します。
- キャッシング利用枠の確認をしておく…利用枠以上の金額はATMで引き出すことが出来ません。
- 暗証番号の確認をしておく…何度も間違えるとロックがかかってしまいます。
- 現地通貨を選択する…海外ATMのディスプレイに通貨の選択が表示された場合、日本円を選択するとATMが独自に定めたレートになり割高になるので必ず現地通貨を選択しましょう。
- 夜間のATM利用を避ける…盗難を避けるため、昼間にATMを利用する。
- カードをすぐに抜く…操作を終えてカードが出た時そのままにしていると、セキュリティの関係上、ATMの中に吸い込まれてそのまま出てこなくなります。
海外でも使うなら、どんなクレジットカードがいいの?
クレジットカードの選び方
海外に持って行くクレジットカードを選ぶ基準は大きく分けて5つあります。
- 国際ブランドで選ぶ。
- 付帯する旅行傷害保険やサポート内容で選ぶ。
- 年会費で選ぶ。
- ポイントの還元率で選ぶ。
- 優待サービスや特典内容で選ぶ。
この中で、あなたが重視したいことを把握しておくとクレジットカードを決めやすいと思います。
自動付帯 | クレジットカードを携帯するだけで旅行傷害保険が適用される。 |
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利用付帯 | 航空券や宿泊代などの旅行に関わる費用(※1)をクレジットカードで支払った場合に行傷害保険が適用される。 |
詳しくは公式ホームページをご確認ください。
デビットカード
デビットカードは銀行口座に紐づいたカードです。クレジットカードと違い、利用直後に口座から引き落とされます。J-Debitは日本のシステムなので、海外で使うことが出来ません。現在、J-Debitをお使いのかたは渡航前にVisaやMastercardなどの国際ブランドのついたデビットカードを作っておくと良いでしょう。
現金が必要なときはデビットカードを使って海外ATMで外貨を引き出す事もできます。
これからデビットカードの申し込みを考えている方は、外貨預金口座が保有できる銀行のデビットカードがおすすめです。デビットカード利用時に外貨預金口座に残高があれば、デビットカードを利用する度に発生するはずの海外事務手数料(利用代金の1.6%〜4.0%)が無料になります。
外貨預金口座が保有できるデビットカード
キャッシュバックやポイントが貯まるデビットカード
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・外貨預金口座に残高があれば、カード利用時の海外事務手数料が無料になる。 ・カードによっては利用額に応じてキャッシュバックがある。 | ・口座の残高以上は使えない為、使いすぎる心配がない。・海外ATMで現金を引き出す時はカード発行会社が定める海外ATM利用手数料が発生する。 ・現地のATMが定めるATM利用手数料が発生する場合がある。 ・ATMで入金や振り込みは不可。 ・機内販売・ガソリンスタンド・ギャンブル目的に使えない場合がある。 | ・外貨預金口座に残高がない場合(外貨預金口座が無い場合)カードを利用する度に海外事務手数料(利用代金の1.6%〜4.0%)が発生する。
海外プリペイドカード
口座がなくてもOK。審査不要でネットで申し込みできます。
チャージした分が利用上限額なので使いすぎる心配がなく、口座と連携していないので、もしも盗難にあった時にチャージした金額以上使われる事はないです。カード会社によって不正利用の損害補償を行うケースがありますが中には補償の対象とならない場合もあるので、規約をしっかり確認する必要があります。
海外プリペイドカードは利用する度に海外事務手数料(4%ほど)が発生します。ATMで現金を引き出す時はカード発行会社が定める海外ATM利用手数料(¥200ほど)が発生、さらに現地のATMが定めるATM利用手数料が発生する場合があります。カードには有効期限があり、5年に設定されている事が多いです。
発行手数料無料の海外プリペイドカード
おすすめは数種類の組み合わせ
お金の持っていき方は数種類の組み合わせをおすすめします。
私がいつも海外旅行に持って行くのは下記の3種類です。
- 現金払いしかできない時のために現金
- 普段の買い物はデビットカード
- デビットカードが使えない時のためにクレジットカード
旅行中に使うであろう、ある程度まとまった金額をあらかじめレートがいい時に外貨預金口座に両替しておき、現地では主にデビットカードを使います。そうする事により、何度も海外事務手数料を支払う必要がないので、この方法が一番お得だと感じています。
クレジットカードは1枚でもOKですが、違う種類の国際ブランドを持っておくと、どちらか使えない時に片方が使える事があるので、より安心です。
長期滞在の方は現地の銀行口座を開設【海外送金】
長期滞在の方は、お給料の受け取りや家賃の支払いの為に現地の銀行口座が必要です。
現地で口座を開設後、デビットカードが自宅に届きます。日本の口座に紐付いたデビットカードを使い続けても問題ありませんが手数料がもったいないので、現地の口座を開設したら現地のデビットカードを使う方が良いでしょう。
資金を日本の口座から現地の口座へ送金する時は、海外送金手数料が発生します。手数料は銀行によって違いますが、できるだけ手数料を抑えたい場合はWise(旧TransferWise)を利用して送金するのがおすすめです。
私は何度もWiseで海外送金(ポンド→円)をしていますが一度も問題が発生した事はありませんし、たったの数分で送金完了するので、毎回満足しています。
まとめ
お金の持っていき方は人それぞれ最適な方法があると思いますが、安全に持って行く為に、何種類か組み合わせて持って行く事をおすすめします。
例えば、現金しか持っていなくて盗難に遭った場合、全てを失ってしまいますが、デビットカードやクレジットカードなら盗られてもアプリですぐに利用停止の設定ができるので安心です。
おすすめの組み合わせ
デビットカードやクレジットカードを持っていれば、現金が必要になった時も海外ATMで簡単に引き出しやキャッシングができます。
何らかの理由で使えない時に、他の方法で支払う事ができるように支払方法の選択肢をいくつか準備しておく事が大切です。
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